僕の自傷癖、生きる理由
中学時代から自傷癖が酷かった。
はじめは腕をひっかくにとどまっていた(傷跡が根性焼きみたいだったから見た目的には一番タチが悪かったかもしれない)が、いつしか爪がカッターになり、傷の数も「見て見てwwwwwギロwwwwww」と反応に困る一発芸ができるレベルまで増えた。
高校入学3日目で心が折れ、登校を逃れるために初めてODをし、虫の幻覚に苦しめられて「もうODなんてしない」とマッキーばりのセリフを吐いた。
理由は虫が死ぬほど嫌いだからである。間抜け極まりない。
つい先月はメンタルが極限状態に落ち、現実逃避に初めて某かぜ薬ODに手を出した。もう薬物なんてしないなんて言わないよ絶対。
結果的にはひどい便秘に悩まされただけであった。白いうんPが出るという噂だったが確かめることすらできなかった。
本気で死のうとしたことがあったかと言われたら、その答えは恐らくNoだ。
計画まではした。
15歳の誕生日に死のうと思い、首吊りに適したロープを調べ、数ヶ月前から少ない小遣いを貯めて買う所まではした。
いざ誕生日になってみたら人生一番の祝われ方をしてしまい、死ぬまでの勢いを失った。
生きる理由なんて本当に些細なことなのかもしれない。
変わらない兄の優しさや誰より心配をしてくれていた彼女さんのこと、幼い頃から手紙を贈り続けてくれていた遠い街に住む次男のこと、底抜けに優しいその奥さん、口は悪くても1番心配してくれてる元里親のところにいる里子ちゃん(妹と呼んでいる)、僕のことを肯定しながら見守ってくれる今通っている作業所の職員さんたち、「リハビリ程度にシフト入ってもらえばいいよ」と言ってくれた新しく始めたバイトの店長、性別に悩む僕の話をずっと聞き続けてくれていた友人、性別なんて関係ないと手を取ってくれた今のパートナー。
時折それが走馬灯のように現れては消えて、子供みたいにボロボロと泣きじゃくる。
自傷もODもまだやめられそうにない。
なんでやめられないのかもわからないが、低い自己評価に対する自分なりの罰なのかもしれない。
それはそれとして、なんとなく30ぐらいまで生きられたらそれでいいかなと思っている。
体に負担をかけ続けているので、何かの間違いでポックリいくかもしれないがその時はその時だ。
死にたいわけじゃない、といえば嘘になる。
常に死にたいような気持ちはふわふわと頭で巡っている。
それでも僕のことを見守ってくれるという人がいるなら。
本当に生き続けるんだという意志を持てるその時まで、このバカな男をどうかよろしくお願いします。